【東京奈良県人会】文化交流会を開催しました

 平成26年12月10日、都道府県会館4階の会議室において今年度の文化交流会が開催されました。今回は、50人近くが出席し、菩提山真言宗正暦寺住職の大原弘信師による「奈良は清酒発祥の地〜菩提泉という僧坊酒の歴史的価値について〜」と題して興味深いお話を聞くことができました。

 国家権勢の影響下での正暦寺(992年、一条天皇の御代 正暦3年に始まる)その他の奈良の著名な寺院の栄華窮迫の歴史と絡め、正暦寺が日本酒造史上おこなった技術革新(すなわち「菩提もと」と称される正暦寺創製の酒母を用いて三段仕込みの原型を創出し、のちに四段仕込み・五段仕込みへと発展した「南都諸白」を創製)のストーリーを分かりやすく今の科学の言葉に引きなおしての説明を入れたご講演でした。

エンディングでは、正暦寺周辺の素晴らしい自然環境の中で編み出された呼吸法の紹介・指導がされました。また、ご好意により、後の懇談会のために味わいとアルコール度数の異なる幾種類もの菩提酛純米酒が

たっぷりと提供されました。


(講演内容は追って県人会だよりに掲載します。)

講演の後、最上階の「カルム」に場所を移して懇談会が催されました。新しい参加者や久しぶりの参加者からの近況発表を織り交ぜながら、和やかな懇談の花が咲きました。