【東京奈良県人会】27年度文化交流会を開催しました。

平成27年12月7日、都道府県会館4階の会議室において今年度の文化交流会が開催されました。今回は、舞踏家として活躍しておられる鉾久奈緒美(むく・なおみ)さんの講演をきくことができました。鉾久さんは奈良県出身で32歳、同じく奈良県出身の麿赤児(まろ・あかじ)氏率いる「大駱駝艦」所属。入団10年目の今年9月には作品「阿修羅」の公演で振り付け・演出・主演を担ったということです。興福寺の阿修羅像は、ご存知のとおり脱活乾漆像であり、中が空洞です。この中に「何か」を住まわせる、すなわち今を生きる人間の祈りを込めた動きを見せるということだそうです。中々に興味深い前衛芸術のお話が俗耳に新鮮でした。舞踏は、BUTOUHとして却って海外での方がよく知られているそうです。「百聞は一見に如かず」か。

 

講演の後、最上階の「カルム」に場所を移して懇談会が催されました。参加者のスピーチを織り交ぜての懇談の中、2016年9月に開催される「なら国際映画祭」の案内がありました(ふるさと納税の対象の一つになっています)。また、抽選引き出物の提供をしてくださった奈良市総務部税務室の納税課主幹が当県人会への祝意を「相撲甚句」に織り込んだ祝い唄の美声を聞かせてくれました。


 舞踏家の鉾久奈緒美(むく・なおみ)さん