【若手の会】第13回奈良若手の会『「奈良から学ぶ(1)幕末大和風情」』

 

場所:奈良まほろば館
日時:2016年5月22日(日)

第13回若手の会は初参加10名を含む約50名にお集まりいただきました。

前春日大社権宮司岡本彰夫奈良県立大学客員教授が「近世 奈良の風情―幕末の宮廷と奈良」と題して講演していただきました。

 

 

 

岡本さんは古文書「南都雑録」(享保13年)の記載を示しながら当時の春日大社・興福寺の石高が2万1119石あり、東大寺の3140石、長谷寺500石、薬師寺300石に比べいかに巨大だったか、同資料から奈良県内の有名寺院のほとんどが興福寺の末寺であったことなどをわかりやすく説明いただきました。

ときおりユーモアを交えた語り口に参加者の皆さんは最後まで熱心に耳を傾けていただいて、都内在住でご参加された女性は「修学旅行で奈良を訪問する娘に聞かせてやりたかった。」とおっしゃっていました。

 

 

岡本さんは「奈良県出身の若い人たちに奈良のすばらしさを伝えたい」と次回の開催にも意欲満々でした。